【本】新井 紀子さんのAIに関する著書を読みました

「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」、
「AIに負けない子どもを育てる」を読みました。

「AIに負けない子どもを育てる」を先に読みましたが、一応 「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」 も読んだほうが、話の流れがわかると思い購入して読みました。続いている話ですので。私なりに解釈して重要だと思うことをまとめました。

AI技術が社会に与える影響について

AIが人間を支配したりシンギュラリティは起こらないが、AI技術が今の仕事の半分近くを代替していくし、AI技術を導入しなければ競争に負けて淘汰される未来が来る。AI技術ではできないことが新しい仕事として出て来るのだが、AI技術により失業した人たちがその新しい仕事につける可能性は低い。求人はあるが失業者があふれる状況が出てくる。

AI技術でできないこと

AI技術を使用して東大入試合格を目指すプロジェクトを行ったが合格できなかった。AIは文章の意味を理解することができないことが大きな原因である。意味を理解しないで問題を解くアプローチである程度まで偏差値が上がっていったが偏差値65は越えられなかった。(※1)

リーディングスキルについて

リーディングスキル(文章の意味を理解する能力。以下、RS)は6つの能力に分類できる。そのうち、文章とグラフ(または図など)の内容が一致していることを判断する能力などはAI技術が苦手としている。偏差値の高い学校ほどその在学生のRSは高いということがわかっている。現時点でRS向上のための具体的な方法はないが著者(の仮説)は精読が効果的ではないかと言っている。

※1.
AIが言葉、文章の意味を理解できないのはみんなが知っていることなのでこれについて新しいことは何もない、偏差値がすべてではない、偏差値で測れないものが大事、という意見がネットを見ているとありました。この著書に好印象の方(私もですが)はちょっと嫌な気持ちになるかも知れませんがAIについて参考になる内容、意見もあるので気になる方は「新井紀子 批評」または「新井紀子 批判」などで検索して色々調べてみてください。

最後に

偏差値と相関があるリーディングスキルはとても気になります。精読について今後、調べてみようと思います。

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