【小学生の算数】計算の工夫ーその1.たして10になるか見てみる

中学受験

解説の概要

たし算は左から順番にたしていくより、並び換える(ならびかえる)と簡単(かんたん)に計算できます!ということが稀(まれ)にあります。今回は1の位に注目(ちゅうもく)して、たして10になれば計算を楽にできる方法です。(小学校4年生程度の内容です。)

解説用の問題

11 + 12 + 13 + 17 + 18 + 19

問題の解説

これ、左から順番に、11 + 12 = 23、23 + 13 = 26・・・って計算しても答えはでるけど
少し大変ですね。

ポイント

たし算は計算の順番を自由に変えてOKなので、たして10(一の位が0(ゼロ))になる組み合わせを探してみましょう。

11 + 12 + 13 + 17 + 18 + 19

1119に注目(ちゅうもく)しましょう。1の位をたすと1 + 9 で10になります。
ということで、「11 + 19」は30となります。
「11 + 19」は暗算でできるようになると良いです。
このように、わかりやすいたし算を見つけて先に計算するのがポイントです。
同じように、

11 + 12+ 13 + 17+ 18+ 19
12 + 18」、「13 + 17」も同様(どうよう)ですね。

ということで、下のように計算すると楽(らく)です。

11 + 12 + 13 + 17 + 18 + 19
= (11 + 19) + (12 + 18) + (13 + 17) ・・・たし算はカッコ()はなくてもよいです。
= 30 + 30 + 30
= 90

もう、大丈夫という人は一気(いっき)に90でOK。
11 + 12 + 13 + 17 + 18 + 19 = 90

※「工夫して計算しなさい」、とか「途中(とちゅう)の式を書きなさい」とか、
指示(しじ)があったら、一気に答えを書いたらダメですけどね。

まとめ

長い計算や難しそうな問題はひっ算する前に、工夫して暗算(あんざん)できないかを少し考えてみてください。もし、工夫する方法が思いつかなくてもひっ算でやればいいだけです。だから、ひっ算で計算する力も大事ですね。

あと、たとえば「33 + 35 + 18」とか普通(ふつう)に1の位に10になる組み合わせがない問題のほうが多いと思うので、あったらラッキーくらいでよいでしょう。

練習問題と答え

さくっと計算して、答えをメモしましょう。下に答えがあるので、答え合わせしましょう。

(1). 3 + 4 + 7

(2). 1 + 4 + 6 + 9

(3). 18 + 4 + 16 + 2

(4). 22 + 17 + 33 + 48

(5). 14 + 22 + 35 + 28 + 36 + 15

(6). 34 + 13 + 26 + 19

答え

途中の式は説明のために書いてます。わかっていれば書かなくてよいです。

(1). 3 + 4 + 7
= (3 + 7) + 4
= 10 + 4
= 14 (答え)

(2). 1 + 4 + 6 + 9
= (1 + 9) + (4 + 6)
= 10 + 10
= 20 (答え)

(3). 18 + 4 + 16 + 2
= (18 + 2) + (4 + 16)
= 20 + 20
= 40 (答え)

(4). 22 + 17 + 33 + 48
= (22 + 48) + (17 + 33)
= 70 + 50
= 120 (答え)

(5). 14 + 22 + 35 + 28 + 36 + 15
= (14 + 36) + (22 + 28) + (35 + 15)
= 50 + 50 + 50
= 150 (答え)

(6). 34 + 13 + 26 + 19
= (34 + 26) + 13 + 19
= 60 + 13 + 19
= 92 (答え)
※全部が簡単になるとは限(かぎ)らないのでこういう問題にも慣れ(なれ)ましょう。

(5)は下のようなイメージでさくっとできると良いですね。

以上(いじょう)です。

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